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【Unity】M1 Mac (Apple Silicon)でUnityのビルド時間を測ってみた

M1 MacBook Airを購入したのでUnityのiOS/Androidのビルド時間やSwitch Platformをしたときの時間を計測してみました。今回、計測&比較に使用したPCのスペックは次のとおりです。

PC名 M1 MacBook Air iMac
CPU M1 4Core+4Core Core i5 QuadCore 3.2GHz
GPU M1 Radeon R9 M380
メモリ 8GB 24GB

計測結果

実験はUnity2021.1.6で3Dのプロジェクトを作成した直後の状態(空のプロジェクト)で行っています。

Switch Platformの時間はTarget platformをMac→iOSの変更にかかった時間を測っています。また、iOSビルド・Androidビルド・Xcodeビルドについても空のプロジェクトをビルドした結果です。

PC名 M1 MacBook Air iMac
Switch Platform 2分40秒 0分42秒
iOSビルド 1分5秒 1分12秒
Androidビルド 1分40秒 1分33秒
Xcodeのビルド 0秒18秒 1分20秒

続・計測結果(2021年6月追記)

Unity 2021.2.0a19のPreviewパッケージでついにApple Silicon対応のUnityエディタがリリースされました!

forum.unity.com

それぞれのプラットフォームのビルド結果を測定してみたので追記しておきます。

PC名 M1 MacBook Air
Switch Platform 0分14秒
iOSビルド 0分29秒
Androidビルド 1分02秒

iOSビルドが2.3倍、Androidビルドが1.5倍、Switch Platoformが2分40秒→14秒と12.8倍の高速化!!(笑) Apple Siliconに対応したエディタだとビルドが爆速になりました。ということでApple SiliconのMacを買おう。

考察

M1 MacとIntel Macでメモリの差はあるので単純比較はできないですが、Unityのビルド時間は思ったほど速くなかったですね。。。

Unity 2021.1.6のUnity Editorは Apple Silicon にネイティブ対応していなくて、RosettaでIntelの命令コードをApple Sliconの命令コードへとバイナリを変換するオーバーヘッドが生じます。これがM1 MacでUnityを動かしたときに時間のかかる原因でしょう。

Xcodeのビルド時間はかなり短縮されているので、Unity2021.2でUnityエディタがApple Sliiconにネイティブ対応すれば、かなり高速になるんじゃないかなぁ、と期待しています!
forum.unity.com

Unity2021.2.0f1でApple Siliconにネイティブ対応!

ついにUnity2021.2.0f1でApple Silicon上でネイティブで動くエディタがリリースされました!

Apple Siliconにネイティブ対応したエディタをインストールするにはUnity Hubで「インストール」→「エディターをインストール」をクリックします。
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表示されるUnityエディタの候補から「シリコン」と書かれたバージョンのエディタをインストールしてください。
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インストールしたUnityのアイコンを選択して⌘Iで情報を見ると、ちゃんとApple Siliconネイティブで動いていることが確認できます!
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まとめ

Unity2021.1.6時点では、M1 MacでのUnityのビルド時間はそこまで速くない!

UnityエディタがApple Siliconに対応(2021.2.0a19)したら爆速になった!