ビルドしたapkファイルを複数のAndroidに書き込みたい場合、普通にやると毎回ビルドから始まって書き込み・・・という流れになります。
同じROMなのに何回もビルドが必要なのはいけてませんねー。とくにIL2CPPなんかを使った日には・・・終わらない地獄。
そこで、UnityではAndroidのビルドだけをして、Androidへの書き込みは自分でやる方法を紹介します。
Unityではビルドを行う
UnityではAndroidへの書き込みは行わずにビルドだけをします。ツールバーからFile→Build Settings
を選択し、ウインドウ右下の「Build」ボタンを押してください。
ビルドが終わると指定したフォルダにapkファイルが作成されます。
adbコマンドを使ってAndroidに書き込む
Unityを使わずに、自力でAndroidにapkファイルを書き込むにはAndroid Studioに付属するadbコマンドを使います。
adbの実行ファイルのパスはMacの場合、標準では「/Users/ユーザ名/Library/Android/sdk/platform-tools/adb」になります。
ターミナルを開き、adbコマンドを使ってapkファイルを書き込んでみてください。
$ /Users/ユーザ名/Library/Android/sdk/platform-tools/adb -d install -r 書き込みたいapkファイルへのパス
上のコマンドで指定しているオプションの意味は次の通りです。
オプション | 意味 |
---|---|
-d | USBでの端末への書き込みを指定します |
-r | 端末内のアプリを上書きする |
パスの設定
adbコマンドを使うたびにいちいちフルパスを書くのがめんどくさい人は、.bash_profileに設定を書いておきましょう。
.bash_profileがない場合は、ホームディレクトリにファイルを作成します。
$ cd $ touch .bash_profile
ホームディレクトリに.bash_profileが作成できたら、中に次のコマンドを記述します。
export PATH=$PATH/Users/ユーザ名/Library/Android/sdk/platform-tools/
最後に.bash_profileをリロードしておきます。これで、次回からはフルパスを書かなくてもadbコマンドを使うことができるようになります。
$ source .bash_profile