現在時点(2017/3/7)ではTimelineエディタは公式にリリースされているわけではありません。Unity5.6のβ版にマージする感じでビルドされたものが公開されているので、それをダウンロードしてきて使います。
こちらからダウンロードしてください
http://beta.unity3d.com/download/d6790b8476db/public_download.html
また、詳しい情報はこちらに書かれています。
Timeline - Manual
TimeLineエディタはタイムライン上にアニメーションファイルやオーディオファイルを時系列に配置することで、そのシーケンスに従ってアニメーションを実行できるシーケンスエディタです。
ここでは、以前作ったVR花札のショートムービーをTimelineエディタを使って作り直してみました。作成したムービーは次の通りです。
前提として、シーンビュー上には地球(earth)、月(moon)、イノシシ(inoshishi)、カメラ(Main Camera)、UI(shutter)が配置されていて、それぞれの動きは、各オブジェクトのAnimation Clipで管理しています。
これらのAnimation ClipをTimelineエディタ上に並べることでショートムービーを作成してみましょう。
Timelineエディタのファイルを作る
まずはTimelineファイルを作成します。メニューバーから「Assets」→「Create」→「Timeline」→「Timeline」を選択すると、Timelineエディタのファイルが作成されます。
作成したTimelineファイルを動かすためには、Playable Directorコンポーネントが必要になります。そこで空のゲームオブジェクトを作り、作成したオブジェクトにPlayable Directorコンポーネントをアタッチします。
Playableの欄には先ほど作成したTimelineファイルをプロジェクトビューからドラッグ&ドロップして設定してください。
さてこれでTimelineエディタを使う準備が整いました。
Timelineのシーケンスを作る
プロジェクトビューに作成したTimelineファイルをダブルクリックして開きましょう。開いたTimelineエディタに地球を回転させるAnimation Clipをドラッグ&ドロップします。
次に、このAnimation Clipを再生するオブジェクトを指定する必要があります。ヒエラルキービューからearthを選択し、Timelineエディタの欄にドラッグ&ドロップしてください。(ヒエラルキービュで>Playable Directorコンポーネントをアタッチしたオブジェクトを選択していないと項目が表示されません)
これで、地球が回転するアニメーションが再生できるようになりました。実行してみてください。
同様の手順で、それぞれのAnimation ClipをTimelineエディタにドラッグ&ドロップします。忘れずに各Animation Clipを動かすオブジェクトも設定してくださいね。完成したTimelineエディタは次の通りです。
まずはイノシシのAnimation Clipを再生し、それにオーバーラップする形で、カメラのAnimation Clipを再生、これにより空が夕焼けっぽくなります。続けて、月を登らせるAnimation Clipを再生し、最後にUIフレームを狭めるアニメーションを再生します。
これを実行すると、Timelineエディタ上で指定した順番でアニメーションが実行され、次のような実行結果になりました。
まとめ
今回はUnity5.6のベータ版に実装されているTimelineエディタを使ってショートムービーを作ってみました。思っていたよりも簡単にアニメーションのシーケンスを操作できて、おぉってなりました(笑)リリースが待ち遠しいですねー
テラシュールブログさんの記事で、Timelineエディタが公開されていることを知りました〜。いつもお世話になっています^^
tsubakit1.hateblo.jp