(2016年10月に追記修正)
MacでOpenGLを使う際には欠かせないGLFWとGLMのインストール方法と、Xcodeで使うための設定方法を説明します。昔はMacでOpenGLを使いたい場合はGULTというライブラリがあったのですが、開発が止まってしまったので、最近はGLFWが使われているようです。
内容は次のとおりです。
MacにCMakeをインストールする方法
GLFWのコンパイルに必要なCMakeをインストールします。まずは下記のサイトからUnity用のソースコードをダウンロードします(2016年10月現在で、cmake-3.7.0-rc1.tar.gzでした)
Macのターミナルを立ち上げ、ダウンロードしたcmakeのフォルダに移動します。
./bootstrap
と入力しコンパイルを開始して下さい。無事コンパイルが終わったところで、次のコマンドを打ってインストールを行って下さい。これでCMakeのインストールは完了です。
make sudo make install
GLFWのビルド方法
下記のサイトからglfwの最新版をダウンロードします。こちらは2016年10月現在でバージョンが3.2.1です。
ダウンロードしたglfwのフォルダに移動して次のコマンドを打ってコンパイルとインストールをおこないます。cmakeの後ろの「.」を忘れないように気をつけて下さいね。
cmake . sudo make sudo make install
インストールが完了すると、 /usr/local/includeにglfw3.hが作成され、/usr/local/lib/にlibglfw.aが作成されます。
XCodeからGLFWを利用する設定
XcodeでGLFWを利用する場合は次のパスの設定を行う必要があります。
- XcodeのBuild SettingのHeader Search Pathに/usr/local/includeを設定します
- XcodeのBuild SettingのLibrary Search Pathに/usr/local/libを設定します
- XcodeのBuild PhasesのLink Binary With Librariesにglfw/src/libglfw3.aをD&D
また、Link Binary With Librariesに次の4つのフレームワーク(CoreVideo・IOKit・Cocoa・OpenGL)も追加して下さい。
最後にGLFWを使用したいソースコードで「 GLFW/glfw3.h」をインクルードすればOKです。
GLMをインストール方法
最後に数学用ライブラリのGLMをインストールします。「GLM」って何の略かと思ったら、OpenGL Mathmaticsの略というなんともわかりやすい・・・!まずは下記のサイトから最新版をダウンロードします(2016年10月現在で最新版はGLM 0.9.8.1でした)
GLMはヘッダファイルの集まりなのでコンパイルは不要です。適当なフォルダに配置してください。
最後に XcodeからGLMが使えるようにパスを通します。XcodeのBuild SettingのHeader Search Pathに、先ほどGLMを配置したフォルダのパスを指定して下さい。
これでMacでOpenGLを使い始める環境設定は終了です。
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